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木版画作品「自転車散歩」が、ゆうちょマチオモイカレンダーに


ゆうちょ銀行と「my home town わたしのマチオモイ帖」とのコラボレーションで制作されている「ゆうちょマチオモイカレンダー」2020年版の5月のビジュアルに、私の木版画作品「自転車散歩」が採用されました。

 「my home town わたしのマチオモイ帖」は、日本全国のデザイナーや写真家、イラストレーター、映像作家、コピーライター、編集者などプロのクリエイターが、自分の故郷や学生時代に過ごした街、今暮らす街など、自分にとって大切な「マチ」への想いを小冊子にして紹介する展覧会活動です。

東日本の震災の歳に始まり、反響を呼んでバージョンアップしながら現在も続いています。

 私も2015年に一度、「なら帖」という小冊子を作り、応募したことがあります。いっぷく通信45号の付録として購読者のみなさんにお届けしました。あれから4年。来年は震災から丸9年になります。2020年という節目を感じる年でもあり、自分も何かしたくなって、久しぶりに「マチオモイ帖」に応募することにしました。

 今回は山形県米沢市上郷地区の「マチオモイ」。生まれてから高校を卒業するまで、家族のもとで過ごした想い出の場所です。進学、就職、結婚を経て、今では奈良で暮らす年数の方が長くなってしまいましたが、私の根っこの部分を培ってくれたのは幼少時代。米沢、上郷が私のルーツです。

震災と原発事故によって、故郷への思いにも様々な感情が入り交じるようになりましたが、それでもなお、かけがえのない場所、素の自分に戻れる場所であり続けています。そんな故郷で、今でも野菜を育て、旬の物や手作りの漬物などを送ってくれる実家の母、幼友達や地元の人たち、みんなに喜んでもらえたらいいなと思い、私がかつて故郷を思いながら描いた木版画作品「自転車散歩」をはがきサイズにして、ポストカード部門に応募しました。

原画はモノクロだったのですが、この機会に彩色を施しました。原画(380×540㎜)は額装して手作り市などで展示したいと思っています。

 応募したポストカードは、「my home town わたしのマチオモイ帖展」で展示される他、その中から選ばれた47都道府県各1〜2作品(48作品)が翌年の「ゆうちょマチオモイカレンダー」の各月の図柄に使われます。採用の連絡をいただいたときは、とても嬉しかったです。

 日本全国を4つのエリアに分け、カレンダーはエリア毎に図柄が異なります。私の作品が掲載されるのは北海道・東北・信越・北陸エリア(北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島、新潟、長野、富山、石川、福井県)のカレンダーです。

 エリアが異なると、私の作品が載ったカレンダーは手に入りませんが、ゆうちょマチオモイカレンダーのホームページには4つのエリア全部のカレンダーがアップされているので、どこにお住まいの方でも見ていただけます。また、ご当地の「マチオモイカレンダー」も是非見ていただきたいと思います。巻頭頁には、クリエイター数名の紹介記事や、最寄りの郵便局からの「マチオモイ」記事も載っています。

これからもずっと続けていって欲しい、ぬくもりのあるコラボ企画です。

 カレンダーは全部で約70万部作成され、11月から全国の郵便局やゆうちょ銀行の窓口で配布されます。もし興味があるようでしたら、お早めに郵便局でおたずねください。

パソコンをお持ちなら、ウエブからカレンダーのダウンロードも出来ますよ!

(ゆうちょマチオモイカレンダーのことを、広くみなさんにお伝えしたいと思い、いっぷく通信55号に記載したのと同じ内容をブログにも載せることにしました)

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