「こうさく」は、工作であり、耕作でもあります。「いっぷくこうさくしょ」は、夫と私のモノづくりの屋号であり、くらしの場そのものでもあります。
奈良の隅っこで、古い民家を修理しながら暮らしています。裏庭でわずかながらも野菜を育て、雨水をためて散水に使い、冬の暖房は薪ストーブ。身の回りにあるものを工夫して使い、丁寧に直し、小さな循環する暮らし方を目指しています。
その時々の出来事を、うちとこ便り「いっぷく通信」にまとめ、発行し始めたのが24年前(1998年)。その表紙を飾ろうと、小さな木版画を彫ったのがきっかけで、定期的に木版画展を開くようになりました。
作品を入れる額縁は、本業の傍ら夫が手作りしています。材料はできるだけ身の回りで調達。枯れ枝や廃材などを主に使っています。
そんな私たち夫婦のモノ作りの場を、「いっぷくこうさくしょ」と呼んでいます。
大阪での個展(2015.11)
作者プロフィール
尾黒弘美 (Hiromi Oguro)
1963年 山形県米沢市に生まれる
上越教育大学図画工作コースにて彫塑を学ぶ。在学中、日彫展入選(2回)、上越市展入賞
就職と同時に関東に移り住み、転職後奈良に移住、1993年、結婚後も奈良暮らし。
活動歴
●1998年 手製ミニコミ誌「いっぷく通信」を発行。 年3回ほどの不定期刊行で現在も継続中
●2001年 奈良町の「蔵」(当時)にて開催のグループ展に参加、木版画作品を発表
●2002年 現代クラフトギャラリー(大阪市北区西天満)にてグループ展
●2003年〜現代クラフトギャラリーにて2年に一度のペースで個展開催、奈良市高畑町「あんず舎」、生駒郡安堵町「樸木」にて、2年に一度くらいのペースで個展開催、生駒郡斑鳩町「夢違」にて個展、 東吉野「匠の聚」にてグループ展、大和郡山市「箱本館」手仕事市に出店、等々
●2011年 滋賀県三井寺の「つながるマーケット」に出店
●2013年 滋賀県大津市「風曜日へようこそ」に参加。以後時々出店
●2013年〜京都 知恩寺(百万遍)の手作り市に出店。2016年よりほぼ毎月出店
●2015年 奈良市法蓮町「コンテンツ」にて作品展示販売
●2017年 あんす舎にて個展、K3factory(奈良市多門町)にて『アートを纏う 秋のテキスタイル6人展』に参加、12月より京都 東寺の「弘法市」に出店を開始。ほぼ毎月出店
●2018年 K3factoryの企画展「つくる&たのしむ♯本展」に参加、アトリエびー玉(大阪市北区)企画展「ちいさな本展」に参加、風曜日にようこその「クリスマスと干支展」に参加
●2019年 あんず舎にて個展開催
……その他、興味の赴く企画展示に参加したり、思い立って旅に出たりして今に至る。
京都の手作り市(2016.6)
旅先で撮影(2017.6)
尾黒哲也 (Tetuya Oguro)
1963年 大阪府守口市に生まれる
九州東海大学農学部農学科卒。2001年より、額縁作りを開始